関西電力は美浜原発(福井県美浜町)敷地内破砕帯(断層)に関して追加調査を行う方針を、1月15日の原子力規制委員会の専門家会合で示しました。会合は昨年12月に行われた規制委専門家チームの現地調査の評価をするために開かれたもの。
同原発は、原子炉建屋直下に6本の破砕帯があり、敷地東1キロ地点の活断層「白木(しらき)─丹生(にゅう)断層」との連動の可能性が指摘されています。
会合では昨年(2013年)の現地調査を行った専門家から、同原発敷地に面した丹生湾の地下構造が把握できていない、断層の年代測定方法を充実させるべきだなどと、データの充実を求める指摘が共通してだされました。
関電の大石富彦土木建築室長は、丹生湾でのボーリング調査と海底堆積物調査を計画していると説明しました。
規制委の島崎邦彦委員長代理は、データが十分でなく、「結論が出る状態ではない」と述べ、規制委として追加調査に向けて関電に何らかの指示を出すと説明しました。