原子力規制委員会が1月24日に開催する「核セキュリティに関する検討会 個人の信頼性確認制度に関するワーキンググループ」の初会合が非公開となることが21日までに分かりました。規制委は、理由は不開示情報を扱うからとしており、不開示情報を含む資料や議事録についても非公開です。同日会見した原子力規制庁の森本英香次長は、議論のテーマは「論点整理」としつつも、非公開にした理由について「自由な議論をしていただく」と述べました。
同ワーキンググループは、「核セキュリティに関する検討会」の下に設置されています。同検討会は、これまで公開で2回開かれ、議事録も公開されていますが、昨年の7月8日以降は開かれていません。
同ワーキンググループで検討する信頼性確認制度とは、原子力施設内で働く電力会社の社員などの詳細な個人情報調査を行い、内部からの情報漏えい、テロなどを予防しようという制度。秘密保護法で実施される身辺調査の「適性評価」を先取りしたような内容だと指摘されています。
思想・信条の自由やプライバシー保護の観点から重要な内容を含みますが、同検討会では、早期に導入する方向で議論されていました。