日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > ヨウ素濃度上昇・・川内原発1号機 九電が発表 & 1号機内ロボ調査 デブリ確認できず・・東電・福島第1原発

ヨウ素濃度上昇・・川内原発1号機 九電が発表 & 1号機内ロボ調査 デブリ確認できず・・東電・福島第1原発

ヨウ素濃度上昇・・川内原発1号機 九電が発表

 九州電力は3月23日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で、1次冷却材の水に含まれるヨウ素の濃度が通常より若干上昇したと発表しました。運転に支障はなく、監視を強化するとして、制限値を下回っており、環境に影響はないといいます。

 過去の例から、九電は核燃料棒にごく小さな穴が開いた可能性があるとみています。

 九電によると、ヨウ素濃度は21日まで1立方センチ当たり約0・27ベクレルでした。23日に0・45ベクレルに上昇しましたが、保安規定の制限値6万2000かを下回っています。

(「しんぶん赤旗」2017年3月24日より転載) 


1号機内ロボ調査 デブリ確認できず・・東電・福島第1原発

 東京電力は3月23日、福島第1原発1号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の状況把握に向けた原子炉格納容器内部のロボット調査で、現時点でデブリらしきものは確認できていないと発表しました。

 予定を1日延長した5日間の調査は22日に終了。調査ロボは格納容器内から回収しました。動画や詳細な分析結果は27日以降に発表する予定です。

 22日の調査は、圧力容器を支える筒状の台座の下部の作業用の出入り口付近で実施。前日までに見つかっていた堆積物(床面から約0・9メートルの高さ)にほぼ接触するまで装置を近づけた結果、毎時約9・4シーベルトの放射線量が計測されました。東電は、現時点では判断できないものの、下にデブリが存在する可能性があるとしています。

 東電の担当者は会見で、今回の調査によって、格納容器の床面の広い範囲に堆積物が存在し、場所によって堆積物の状況が異なることや、約2年前の調査時とは状況の違う場所があることが分かったと説明。デブリの存在について「総合的に勘案する必要がある」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2017年3月24日より転載)