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東電福島第1原発 この1週間

■2月28日 福島県沖を震源とするマグニチュード5・6の地震が発生し、周辺の自治体で震度5弱を観測。原発での地震計の最大値は、6号機原子炉建屋マットで、水平54・1ガル、垂直27・3ガル(ガルは揺れの強さを示す単位)。パトロールの結果、異常は確認されませんでした。

■3月1日 原発港湾口の海底に設置したブロックフェンス(総延長90メートル)の一部が転倒・移動しているのが見つかりました。ブロックフェンスは、金属製の枠に金網を取り付けた縦横2メートル×3メートル、高さ2メートル弱の箱を並べたもの。港湾内と外洋との魚類の出入りを抑制するために2013年7月に設置され、15年5月時点では異常は確認されていませんでした。東電が2日に発表しました。昨年11月の津波の際、港湾内の水中フェンス(シルトフェンス)2ヵ所の損傷が確認されましたが、今回のブロックフェンスは点検しておらず、津波の影響かどうかは不明。

■2日 放射能汚染水を処理する「第2セシウム吸着装置」(サリーからの処理水の漏えいが見つかりました。フィルターに接続された配管と耐圧ホースの継手部に漏れ跡が確認されたことから、東電は、継手部からの漏れと推定。ホースを交換し、3日にサリーを起動。

■同日 3号機原子炉建屋上部で進められている燃料取り出し用カバー設置工事で、ドーム屋根を支えるための構造物(FHMガーダ鉄骨部材)の設置作業を実施(写真=東電提供)

■3日 凍土壁(陸側遮氷壁)山側の未凍結部分(5ヵ所)のうち、4ヵ所で凍結運用を開始しました。約3ヵ月で凍結する見込み。これで1~4号機の周囲の土壌を凍らせて壁をつくる全長1・5キロメートルの凍土壁計画で、未凍結のまま残すのは1ヵ所(約7メートル)のみとなります。

(「しんぶん」赤旗2017年3月5日より転載)