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年内に断層現地調査・・規制委審査 東通原発で

 原子力規制委員会は11月18日、東北電力東通(ひがしどおり)原発1号機(青森県東通村)の新規制基準への適合性審査の会合を開きました。重要施設直下にある断層を「活断層に該当しない」とする東北電の主張について、規制委は年内に現地調査したいとしました。

 重要施設直下にあるのは、原子炉建屋近くから、海水を取り込む「取水路」直下を通る断層「f-1」、原子炉建屋直下を通る「f-2」、取水路直下を南北に通る「m-a」の三つ。

 会合で東北電は、追加で掘削したトレンチ(溝)調査などをもとに説明。断層上部の堆積物中に見られる「小断裂」は「f-1」の活動とは関係しないとして、「f-1」は「活断層に該当しない」と主張。他の二つの断層についても活断層を否定しました。

 東通原発をめぐっては、規制委の専門家チームが昨年3月、敷地内を南北に走る断層群のうち、原子炉建屋の近くを通る「F-3」「F-9」と呼ばれる断層を「将来動く可能性がある」と判断した評価書を規制委に提出。「f-1」など重要施設直下を通る断順についてはデータ不足などで結論が出ず、審査で議論されることになっていました。

(「しんぶん」赤旗2016年11月20日より転載)