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燃料取り出し再延期か・・福島第1 3号機プール作業遅れ

 東京電力福島第1原発事故で、3号機使用済み燃料プールからの核燃料取り出しに向けた作業が遅れ、目標としていた2018年1月の取り出し開始が困難となっていることが11月18日、東電への取材で分かりました。3号機プールの燃料取り出しは昨年も延期しており、事故を起こした原発を廃炉にする難しさが改めて鮮明となっています。

 3号機は11年3月の水素爆発で原子炉建屋が大破。プールに残った核燃料を取り出すため、カバーや取り扱い装置を設置する計画となっています。

 東電は18日、原子力規制委員会の検討会で17年1~6月にかけて設備の一部を設置するスケジュールを示しましたが、それ以降の予定は明らかにしませんでした。一連の作業が完了しても操作訓練を行う必要があり、取り出し開始は18年度以降にずれ込む可能性が高まっています。

 3号機プールの核燃料は使用済み514体、未使用52体。当初は15年度上半期に取り出しを始める予定でしたが作業が遅れ、政府と東電は18年1月に延期していました。

(「しんぶん」赤旗2016年11月19日より転載)