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“COP22inマラケシュ”東京五輪のあり方は・・各国青年から提案続々

【マラケシュ(モロッコ)=島崎桂】

 当地で開催中の国連気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)の日本展示館で11月9日、「環境にやさしい東京オリンピック(2020年)」の実現に向けた交流集会が開かれました。参加したアジアや中東、欧州諸国の青年からは、ユニークなエコ対策の提案が相次ぎました。集会は、日本の環境NGO「クライメート・ユース・ジャパン(CYJ)」が主催。学生中心のCYJは10年の設立以来、積極的な気候変動対策の実施を求めて各省庁との意見交換や要請活動を続けています。

 集会では、五輪開催で予想される環境負荷の原因を考察。三つのグループに分かれ、その解決策や軽減策を話し合いました。

 紙資源の浪費を問題視したグループは、観戦チケットでの再生紙利用や電子化を提案。五輪会場で使用した各国の国旗をエコバッグとして再利用する案も出されました。

 フランスから参加したアドリアン・ウェーベンさん(26)は「五輪のエコ化」に大きな期待を示し、「実現したらぜひ日本に行きたい。4年後にまとまった時間が取れるか不安だけどね」と笑みをこぼしました。

 CYJは今後も同様の取り組みを続け、集約した意見を基に日本オリンピック委員会JOC)に要請することを目指しています。

 CYJで海外交渉担当を務める安田クリスチーナさん(20)は「各国の青年の意見を聞き、多くの着想を得られました。参加した人たちとのつながりが持てたこともうれしい」と手応えを語りました。

(「しんぶん赤旗」2016年11月11日より転載)