東京電力は1月31日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)5、6号機を同日付で廃止したと発表しました。東電は2013年12月18日に5、6号機を廃止すると決定し、経済産業省に届け出ていました。すでに廃止されている1~4号機と合わせ、同原発の全6基が廃止となりました。全国の商業原発は16原発48基になります。
東電は、今後、5、6号機を、1~4号機の原子炉建屋内の除染や溶融燃料(デブリ)の取り出しなど、困難が予想される作業を進める上での試験に使うことを検討しています。
早くから、同原発の全6基の廃炉を求める声が地元から上がっていましたが、事故発生から3年近くかけてようやく廃止となりました。福島県議会、県内56市町村が福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)を含む県内全原発の廃止を求めていますが、東電は態度を明らかにしていません。
このほか、東日本大震災では、東北電力の東通(青森県東通村)と女川(宮城県女川町、石巻市)、日本原子力発電の東海第2(茨城県東海村)の各原発計5基が深刻な被害を受けています。