首都圏反原発連合(反原連)は1月31日、首相官邸前抗議行動を行いました。安倍晋三首相は、国会で「原発はもうやめたというわけにはいかない」とのべ、再稼働の推進を表明。「原発ゼロ」の目標を投げ捨てる安倍政権に、3000人(主催者発表)の参加者は「再稼働反対」「原発ゼロを撤回するな」の声を突きつけました。
この日の抗議行動は、官邸前と国会正門前、ファミリーエリアで実施され、官邸前では「稼働ゼロから原発ゼロ」「再稼働の道はない」などのプラカードが揺れました。
東京都小金井市の男性(32)は「安倍首相の演説を聞き、今年は再稼働させないたたかいの正念場だと感じました。できる限り友だちも誘ってデモに参加したい」と話しました。
「NO NUKES 子どもの未来のために」というメッセージボードを掲げて参加した同新宿区の夫婦は「未来に責任を持てないエネルギー政策はだめです。未来の子に核のゴミを残してはいけない。一基も再稼働させず、廃炉にしていきたい」といいます。
千葉市から参加した男性(54)は「事故が起これば国が滅び、事故が起きなくても行き場のない廃棄物を増やす原発は、完全に破たんしたシステムです。再稼働はおかしい」と語りました。
笠井・吉良氏も
官邸前抗議行動には、日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員も参加して、国会正門前でスピーチしました。笠井議員は「みんなが声をあげて原発をなくそう。3月9日の原発ゼロをめざすノーニュークスデイを成功させよう」と訴え。吉良議員は「避難計画もできていない原発の再稼働などありえない。廃炉しかない」とのべました。
宇都宮氏がスピーチ
官邸前抗議行動には、日本弁護士連合会前会長の宇都宮けんじ弁護士も参加してスピーチしました。
宇都宮氏は「脱原発は東京電力福島第1原発事故の被害者への支援とあわせてすすめなければならない」と語りました。福島第1原発、第2原発を廃炉にするとともに、柏崎刈羽原発の再稼働に断固反対し、さらに廃炉を求めたいとのべました。
宇都宮氏は「私たちには子どもたちの命と健康を守る大きな責任がある」と訴えました。