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境界の線量 低減要請・・東電に規制委

東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の敷地境界の被ばく線量の評価値が、年1ミリシーベルト未満という原子力規制委員会が決定した制限を大幅に超えている問題で、規制委は1月31日の検討会で、遅くとも2016年3月までに1ミリシーベルト未満を達成する計画案を示し、東電に検討を求めました。

福島第1原発では、13年3月に年1ミリシーベルト未満を達成したとされていました。しかしその後、地下貯水槽から汚染水が漏えい。高濃度の放射性汚染水が敷地境界近くのタンクに貯蔵されたことで、評価値が年7・8ミリシーベルトに上がりました。その後も貯蔵する汚染水が増大し、昨年(2013年)12月に示した東電の評価では年8・07ミリシーベルトになりました。

検討会で規制委から、年1ミリシーベルト未満を達成する時期を遅くとも16年3月までにすべきではないかということのほか、排水路などの水も新たに評価に含めること、制限を達成するまで15年3月末までに年2ミリシーベルト未満にするなど具体的目標を設定することなどを求めています。

規制委の更田豊志委員は「安請け合いで、失望を繰り返すことが一番良くない。きちんと検討を」と指摘しました。

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