日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 凍土壁の一部凍らず・・福島第1 東電が追加工事検討 & 避難指示 福島・南相馬7月12目解除・・一部地域

凍土壁の一部凍らず・・福島第1 東電が追加工事検討 & 避難指示 福島・南相馬7月12目解除・・一部地域

凍土壁の一部凍らず・・福島第1 東電が追加工事検討

 東京電力が福島第1原発の放射能汚染水対策としてすすめている1〜4号機周囲の土壌を凍らせる「凍土壁」(陸側遮水壁)について、運用から2カ月近く経過しても、一部の土壌が凍結していないとみられることが分かりました。東電は薬剤

を使う追加工事を検討しています。東電が5月26日、記者会見で明らかにしました。

 凍っていないとみられるのは、凍土壁のうち3月から運用を始めた海側の約1割。凍結管の近くに設置した約5800個の温度計の94%が0度以下になっているものの、残りの部分は、土壌の性質から地下水の流れが速いため、現状では凍らせるのが困難とみています。「水ガラス」を注入する工事を検討しており、「地下水の流れを遅くすることで凍結の効果を上げたい」としています。

 東電は、運用を始めた凍土壁(海側)の内外で地下水位差が生じており、効果は表れ始めていると説明。一方で、建屋への地下水流人量が減少する段階ではないといいます。

 凍土壁には、国費約345億円を投入。今年3月末から、陸側の一部と、海側の全面で運用しています。

(「しんぶん赤旗」2016年5月28日より転載)


 

避難指示 福島・南相馬7月12目解除・・一部地域

 東京電力福島第1原発事故で住民の避難が続いている福島県南相馬市の一部地域で、避難指示が7月12日に解除されることが決まりました。政府が27日、同市に解除の日程を伝え、市側も同意しました。桜井勝延市長は記者会見で「(7月23日に始まる伝統行事)『相馬野馬追』も考慮した」と語りました。

 解除の対象は、特に放射線量が高い帰還困難区域を除く避難区域。原発事故前は工場が集まり、現在も約1万1000人が住民登録する地域で、これまでで最大規模の避難解除となります。

 避難指示はこれまで田村市や楢葉町など3市町村で解除されました。6月12、14日には新たに葛尾村と川内村の一部が解除される予定です。

(「しんぶん赤旗」2016年5月28日より転載)