首都圏反原発連合(反原連)は5月27日夜、197回目の首相官邸前抗議を行いました。熊本地震による避難者は8653人で、生活再建のめどもたっていません。こうした状況でも安倍晋三政権は鹿児島の川内(せんだい)原発を止めず、愛媛の伊方原発の再稼働を狙っています。参加者からは「川内原発いますぐ止めろ」「伊方原発再稼働反対」の声があがりました。
群馬県東吾妻町から初めて参加した女性(51)は「熊本であれだけ大きな地震があったのに、川内原発を止めないなんて、福島のことを忘れたのか。福島の事故で隠していることがたくさんある政府に、『川内原発は異常はない』といわれても、納得できない」といいます。
東京都内から参加したユキさん(38)は「近くで地震が起きているのに、川内原発の運転を止めないのは、一部の人の利益を優先させるからです。選挙も近くなっていますが、自公政権が勝てば、原発を承認することになります。それは許してはいけない」。
埼玉県秩父から初参加した女性(81)は「原発事故後、ふるさとに帰りたくても帰れない人がいるし、まだ原発事故は終わっていません」と語りました。
この日、850人(主催者発表)が参加。日本共産党の田村智子副委員長(参院議員)がスピーチしました。
(「しんぶん赤旗」2016年5月28日より転載)