「川内原発止めて」の賛同署名・・開始5日目 10万人に
「川内原発を止めてください」。インターネット署名サイトChange.org(チェンジ・オルグ)で呼びかけた政府への要望に、開始5日目に入って10万人を超える賛同が集まっています。発案者の高木博史さん(岐阜県在住・大学教員)が21日、第1次分の署名簿を内閣府に提出しました。
高木さんは熊本県出身。震災発生後、両親の安否の次に浮かんだのが再稼働中の川内原発でした。当然、停止されると思っていましたが「異常なし」の発表ばかり。「故郷を失いたくない」との一心で4月15日朝、このインターネット署名を立ち上げました。開始から36時間で3万人が賛同し、その後も勢いはやみません。
6人の賛同者たちと署名提出後、報告会を開いた高木さんは、予想もつかなかった規模の賛同に「今回の状況下で原発が稼働していることを、多くの人が不安に思っています」とコメント。「川内原発の停止は、原発政策や安倍政権への賛否とは別次元の問題です。『地震が起きたらまず火を止める』と教えられたことと同じです」と、停止まで署名を呼びかけることを表明しました。
(「しんぶん赤旗」2016年4月23日より転載)
“川内止めて”意見殺到・・約550件規制委“停止必要ない”
熊本県を中心に九州地方で地震が相次いでいることを受けて、全国で唯一運転中の九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の停止などを求める意見が原子力規制委員会にメールなどで約550件寄せられていることが4月21日分かりました。
規制委事務局の原子力規制庁によると、熊本県内で震度7を記録した14日の地震発生以降、21日までに約300件のメールが寄せられました。さらに電話で約200件、ファクス約40件、はがきなどでも約10件の意見が寄せられています。ほとんどが、地震の影響などを懸念し、川内原発の停止を求める内容といいます。
規制委は18日に臨時会を開きましたが、安全上の問題はないとし、川内原発の停止は必要ないとの判断を示しています。
(「しんぶん赤旗」2016年4月22日より転載)