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事故時の跡、今も・・東電、中央制御室を初公開

1号機中央制御室の制御盤に事故当時に手書きで記された原子炉水位の値=2月26日、福島県大熊町の東京電力福島第1原発(代表撮影)
1号機中央制御室の制御盤に事故当時に手書きで記された原子炉水位の値=2月26日、福島県大熊町の東京電力福島第1原発(代表撮影)

東京電力は2月26日、福島第1原発1、2号機の中央制御室を報道各社に初めて公開しました。津波で電源を失い、運転員が暗闇の中、原子炉の水位を「+40cm」「+50cm」などと計器の横に書き留めた跡が今も残っていました。

中央制御室は24時間態勢で原子炉を運転・監視する中枢施設。

東電によると、2011年3月11日の地震発生時、1、2号機中央制御室には運転員24人がいました。津波の襲来で電源が失われると、制御盤のランプが点滅し一斉に消えました。運転員らは車のバッテリーをかき集めて制御盤につなぎ、水位計などを復旧させたといいます。

原子炉では炉心溶融(メルトダウン)が進み、翌12日午前2~3時ごろには、中央制御室の放射線量が毎時1000マイクロシーベルトに上昇。同午後3時半す
ぎ、1号機原子炉建屋で水素爆発が起きました。

現在は運転員は常駐せず、遠隔操作で一部の計器を監視しているといいます。

東電はまた、廃炉が決まった5号機原子炉建屋や、汚染水を保管する溶接型タンクの建設現場も公開しました。

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