福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で12月25日夜、原子炉を冷却するナトリウムが漏れたことを示す警報が4回鳴りました。漏えいは確認されておらず、日本原子力研究開発機構は検出器の誤作動と判断し、原因を調査しています。
機構によると、25日午後7時40分ごろから同9時15分ごろ、検出器の1つが基準を超える数値を4回示しました。いずれも数分で下がり、警報は止まりました。ナトリウムの微粒子が付着すると検知するフィルターを2回分析しましたが、ナトリウムは確認されなかったといいます。
ナトリウムは水や空気と激しく反応する性質があり、もんじゅは1995年12月にナトリウム漏れ事故を起こしています。
検出器は原子炉容器室の外側に8系列あります。各系列は2種類の検出器から成り、1次系ナトリウム配管に漏えいがないか監視しています。
(「しんぶん赤旗」2015年12月27日より転載)