原子力規制委員会は12月16日、中国電力島根原発の近くを通る活断層「宍道(しんじ)断層」の西端について議論しました。
中国電は、追加調査の結果にもとづいて、適合性審査申請時の長さ約22キロから西側の調査地点で、断層の延長部に対応する断層は認められないと説明しました。
これに対し、規制委側は「どのデータで確実にないと言えるのか」「首肯できない」と指摘。中国電は「持ち帰り検討する」と述べました。規制委は、断層西端からさらに3キロ西側の女島(めしま)周辺での調査で、断層がないとする中国電の評価は了解したものの、女島周辺から東側の調査データは不十分としました。
宍道断層は原発敷地から2キロ南側の松山市内を東西に走る活断層。中国電はこれまで何度も訂正し、断層の長さが延びてきた経緯があります。
(「しんぶん赤旗」2015年12月18日より転載)