九州電力が川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)1号機に続き、2号機の営業運転を開始した11月17日、同原発ゲート前では、「ストップ再稼働13・11鹿児島集会実行委員会」の呼びかけで早朝から抗議行動が行われました。
雨が降りしきる中、約40人が集まり、リレートークで原発反対の意思を訴え、「再稼働反対!」「直ちに廃炉!」と繰り返しシュプレヒコールを上げました。
向原祥隆事務局長は「地震、火山対策や、温排水問題など何一つ解決されないままの営業運転は言語道断。原発廃炉まで粘り強く声を上げ続けよう」と呼びかけました。
川内原発にほど近い久見崎海岸に泊まり込み監視を続ける、江田忠雄さん(77)は「電気は足りている。原発で発電した電気を売る必要はない。全国の原発再稼働を食い止めるために、鹿児島のたたかいはこれまで以上に重要だ」と訴えました。
九電宛ての、1、2号機を早急に廃炉にするとともに、原発事業からの撤退を求める抗議文を読み上げ、提出しようとしましたが、受け取りは拒否されました。
最終検査終え営業運転移行・・九電 川内原発
原子力規制委員会は11月17日、新規制基準に基づき全国で2番目に再稼働した九州電力川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)について全ての検査を終え、2号機は営業運転に移行しました。
2号機は1号機に続き、10月15日に再稼働。同21日に発電と送電を始め、今月1日からフル稼働していました。出力は89万キロワット。規制委は16日に最終検査を開始。17日は検査官が中央制御室に入り、午前8時から運転状態などを確認しました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月18日より転載)