「浜岡原発の再稼働を認めないで！静岡県一斉署名実行委員会」は11月17日、県庁を訪れ川勝平太知事あてに17万２４０３人分の署名（第１次分）を提出しました。

　署名は昨年、中部電力が再稼働に向け適合審査申請を行ったことから、知事が同意しないようにと９月２日から約１年取り組んできたもの。実行委員会を構成する県内25団体が街頭などで集めてきました。

　提出には全県から60人余が参加。呼びかけ人の林弘文・静岡大学名誉教授は「福島の事故は一歩間違えれば浜岡で起きる」と危険性を指摘しました。

　函南（かんなみ）町民２割を超える署名を集めた「原発なくそうミツバチの会」の室伏正博さんは「不安な気持ちは一緒と住民は協力してくれた」、「浜岡原発いらない菊川市民の会」の落合明夫さんは「風化といわれているが、訪問した９割の人が署名してくれた」と住民の思いの強さを語りました。

　事務局の林克・県評議長は「１年後にも審査が通るかもしれないので、いっそうの署名が必要。そのためにも再稼働に反対する『ひまわり集会・inしずおか』（今月21日、静岡市・駿府城公園）への参加を呼びかけたい」と話しました。提出には日本共産党の平賀高成県議も同席しました。

もんじゅ勧告 検討会設置へ・・文科相

　多数の点検漏れなど不祥事が続く高速増殖炉「もんじゅ」（福井県）をめぐり、原子力規制委員会が日本原子力研究開発機構に代わる運営主体を示すよう求めた勧告への対応について、馳浩文部科学相は11月17日の閣議後記者会見で「速やかに有識者による検討の場を設けるよう指示した。１２月中ごろには第１回会合を開けるようにしたい」と述べました。

（「しんぶん赤旗」2015年11月18日より転載）