東京電力は11月15日、福島第1原発で高濃度の放射能汚染水を処理する設備(淡水化装置R02)から、せき内に汚染水が漏えいしたと発表しました。
東電によると、同日午前9時45分ごろパトロール員が、同装置のR02‐5のポンプ出口配管の継ぎ手部からの水漏れを確認しました。装置の運転を停止したところ、漏えいは停止しました。R02‐5は14日の朝に起動し、同日午前のパトロールでは異常がみられなかったといいます。
漏えい範囲は、15メートル×1メートルで、深さは最大で約2センチメートルで、漏えい量は300リットルと推定。漏えい水を分析した結果、放射性セシウムが1リットル当たり1610ベクレル、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が同2万5000ベクレル検出されました。
今回の漏えい箇所の下流側では、疲労破壊が原因と推定される配管損傷による汚染水漏れが10月19日に発生していました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月17日より転載)