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節電所で“電気”生む・・全国フォーラム取り組み報告

各地の取り組みを交流した「節電所フォーラム」=11月31日、東京都内
各地の取り組みを交流した「節電所フォーラム」=11月31日、東京都内

 省エネ・節電によってエネルギーが余ることはエネルギーを「生み出す」ことと同じ——。そんな発想で発電所ならぬ「節電所」に取り組む各地の団体が10月31日、東京都内で「つくろう、ひろげよう節電所」と題して全国フォーラムを開きました。全国から約80人が参加しました。

 「発電所建設より効率がよくて、地域ぐるみで取り組める」と市民節電所の取り組みを紹介したのは、NPO法人エコプランふくいの事務局長、吉川守秋さんです。市民出資と銀行融資で福井駅前商店街のアーケードをLED化し、年間電気使用量を6万5千キロワット時から1万5干キロワット時に減らしました。電気料金の削減分を出資した市民に分配する仕組みです。

 企業や自治体、学校、家庭など各地の「節電所」の取り組みが報告され、「3・11」をきっかけに各自がエネルギーや原発に目を向け、行動している様子が話されました。

 関西学院大学の朴勝俊さんが基調講演。「節電はがまんではなく、エネルギーの効率改善の余地はたくさん残されている」と強調しました。

 FOEJapan、気候ネットワーク、足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ、が主催しました。

(「しんぶん赤旗」2015年11月1日より転載)