再稼働阻止全国ネットワークは10月14日、15日にも狙われている九州電力川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を止めようと、東京都港区の原子力規制委員会前で抗議の座り込みを行いました。川内原発のゲート前で11日から行われている座り込み行動に連帯したものです。
参加者が次々にスピーチしました。
再稼働阻止ネットの柳田真共同代表は、規制委員会による審査について「規制委員会が新たな“安全神話”の発信源になっている」と批判。東京電力福島第1原発事故では、11万人以上の県民が避難を余儀なくされるなか、「国がするべきなのは、再稼働ではなく、苦しい生活を強いられている人たちへの補償と賠償だ」と述べました。
川内原発の地元、鹿児島県の市民団体「川内原発民間規制委員会・かごしま」の松元成一委員長が参加。2号機の蒸気発生器が、30年前の運転開始から1回も交換されていないことなどを示し、「誰も幸福にせず、危険にさらす再稼働は絶対に認められない」と訴えました。
東京都渋谷区の女性(67)は「規制委員会の審査ははじめに再稼働ありきで、国民の命を守る責任から逃げています。原発推進の政策を変えさせるため、声をあげ続けていきます」と語りました。
きょう2号機臨界へ
九州電力は10月14日、川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)を15日午前10時半に起動し、再稼働させると発表しました。同日午後11時ごろ、核分裂反応が連続的に生じる臨界に達する予定。21日に発電と送電を行います。
再稼働を許さないと12日にも鹿児島市で1800人が集会を開くなど、反対世論を無視するものです。
1号機は8月に再稼働しており、原発の新規制基準に基づく再稼働は全国で2基目となります。
(「しんぶん赤旗」2015年10月15日より転載)