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伊方3号機許可・・規制委に異議申し立て & 規制委 もんじゅ問題で文科省聴取へ

審理は非公開

 原子力規制委員会が7月に行った四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の新規制基準に関わる設置変更許可に関して、許可の取り消しを求める行政不服審査法に基づく異議申し立てが行われたことが分か以ました。10月14日の原子力規制委員会に報告されました。

 異議申し立てでは、口頭意見陳述を求めていますがこ規制委は、審理や議事録を非公開とし、決定後に資料や議事要旨を公開することを決めました。

 異議申し立ては10日に行われました。伊方原発3号機の審査において、それを超えると破壊に至る限界であるクリフエッジを超えないよう「恣意(しい)的操作」があることや、基準地震動が過小であること、重大事故発生時に格納容器の破壊をもたらす水素爆ごうの危険性がある点などを指摘しています。

 規制委はまた、今後、新規制基準への適合性に関する許認可などへの異議申し立てを受けた場合、規制委への報告は行わずホームページで公表し、引き続き審理や議事録を非公開とすることを決めました。

 

もんじゅ問題・・文科省呼んで 規制委 聴取へ

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)で、機器の点検漏れなど保安規定違反が繰り返し見つかっている問題で、原子力規制委員会は10月14日、原子力機構を所管する文部科学省の担当者を呼び、認識を聴取することを決めました。もんじゅは2012年に大量の点検漏れが発覚して以降、繰り返し問題が見つかっており、規制委は文科省に対してもこれまでに2度、文書で対応を求めてきました。

 しかし、新たにもんじゅで機器の点検間隔などに関わる「安全重要度分類」の誤りが見つかり、規制委は先月、原子力機構に21日までに報告するよう求めました。報告を受けた後、原子力機構理事長への聴取を行う方針です。

 このため田中俊一委員長は、文科省の対応について「現状は満足すべき対応でない」とし、「もんじゅをこのまま原子力機構にゆだねるのが妥当なのかを含めて聞く必要がある」と、文科省の認識を確認することを決めました。

 規制委は、21日の委員会に局長級の出席を求めています。

(「しんぶん赤旗」2015年10月15日より転載)