3月11日で、東京電力福島第１原発事故から３年になります。８日、被災地・福島や原発建設計画がある山口など全国各地で「原発ノー」や「原発のない社会を」と訴える行動がありました。原発再稼働に前のめりになる安倍政権を包囲する全国的な連帯のとりくみです。

中国電力が進めている山口県上関（かみのせき）町への原発建設計画に対し、「原発ノー」の意思表示をしようと児童文学作家の那須正幹氏らが呼びかけた「上関原発を建てさせない山口県民大集会」が８日、山口市内で開かれ、県内をはじめ、中国・四国地方や全国各地から７０００人が参加しました。青く晴れた空に「福島を忘れない、さようなら上関原発」の声が響き渡りました。

同集会の呼びかけ人の一人、上関原発を建てさせない祝島島民の会代表の清水敏保氏は「豊かなかけがえのない海を次の世代に受け継ぐため、３２年間上関原発建設に反対してきた。建設が白紙撤回されるまで全力でたたかっていきます」とあいさつしました。

ジャーナリストの鎌田慧氏と詩人のアーサー・ビナード氏がメーンスピーチ。ビナード氏は「僕らが中国電力に注いでいるのは批判的な冷静な愛情。原発の地獄から抜けて建設的な役割を果たすことができる企業に生まれ変わることを望んでいる。相手のためになる愛情を注いで上関原発建設を止めよう」と訴えました。参加者は「ＮＯＮ」と書かれたプラカードを掲げ、「原発はいらない」の意思を示し、集会宣言を採択しました。

集会には、日本共産党の仁比聡平参院議員も参加しました。