日本原子力研究開発機構は10月1日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で機器の不具合や故障が起きた際に発行する「保修票」を関係部署に回覧していなかったとして、青砥紀身(かずみ)所長(同機構理事)ら15人を同日付で戒告の懲戒処分にしたと発表しました。
原子力機構によると、保修票は機器の不具合などを発見した部署が、担当部署に修理を依頼する際に発行する伝票。修理後は上司や他の部署に回覧することになっていましたが、過去5年間に約800件が修理担当の部署にとどまっていました。
(「しんぶん赤旗」2015年10月3日日より転載)
川内原発2号機 14日以降再稼働・・九電が方針
九州電力は10月2日、川内原発2号機(鹿児島県)の再稼働を今月14日以降に行うと原子力規制委員会に報告しました。
九電によると、2号機で核分裂反応を抑える制御棒が設計通り動くか確認する検査を14日に予定しています。
九電はこれまで、川内2号機を再稼働して発電と送電を始めるのが10月中旬、規制委の検査が全て終了して営業運転に入るのが11月中旬との見通しを示していました。
川内1号機は8月11日に再稼働を強行。3日後に発送電を始め、9月10日に営業運転に移行しています。
(「しんぶん赤旗」2015年10月3日日より転載)