福島原発事故津島被害者原告団総決起大会が9月12日、福島県二本松市で開かれました。
全町が避難生活を余儀なくされている浪江町の、とりわけ放射線量の高い津島地区の住民の約6割に当たる237世帯、617人(1000人の原告を予定)の第1陣33世帯、119人が29日、国と東京電力に原状回復と損害賠償を求めて福島地裁郡山支部に提訴する予定です。
「愛するふるさと津島を返せ! 謝れ!国・東電 なくせ原発」を合言葉に、提訴前に決意を固め合いました。今野秀則原告団長(68)は「一致団結してたたかっていきたい」と決意表明。
日本共産党の浪江町議で「津島地区原発事故完全賠償を求める会」共同代表、原告団顧問の馬場績(いさお)さんは裁判闘争の三つの意義について述べました。①避難生活に追いやられたが手作りの原告団を作り「被害者として終わらない」と立ち上がった、②帰還困難区域の完全賠償と原状回復を求める初めての裁判闘争、③国と東電の責任を明確にさせる裁判闘争、を強調しました。
(「しんぶん赤旗」2015年9月13日より転載)