東京電力福島第1原発事故から4年半となった9月11日夜、首都圏反原発連合(反原連)は、原発ゼロ、再稼働反対を訴える首相官邸前抗議行動を行いました。川内原発1号機の営業運転が10日に始まるなか、民意を無視し、再稼働を推進する安倍晋三政権に対し、1300人(主催者発表)の参加者は、「原発やめろ」「安倍はやめろ」と主権者の声を突きつけました。
官邸前では、参加者が次々にマイクを握り、「川内原発の再稼働は福島事故の教訓を無視したものだ。すべての原発を廃炉にせよ」などと訴えました。
仕事帰りに参加した東京都調布市の女性(31)は「いまだに10万人以上の人が避難しているのに、再稼働なんて怒りを通り越してあきれます。首相は被災地の現場を見てほしい」といいます。
千葉県松戸市の女性(56)は「原発なくても電気は足りています。安全を後回しにするなんてもってのほか」と怒ります。ほぼ毎週参加しているという東京都新宿区の男性(72)は、語ります。「太陽光発電や風力発電が広がっているのに、原発ありきで進むのはおかしい。国民が黙っていたら、安倍首相は好き勝手に進みます。ここに来て声をあげ続けたい」
池内氏スピーチ
日本共産党の池内さおり衆院議員は11日、首相官邸前抗議行動に参加し、スピーチしました。
池内氏は「福島原発でまたしても汚染水が漏れていました。放置し続けた責任は重大だ。汚染水漏れをひた隠し、再稼働を誘導する政治をどうして信用できるか。再稼働反対、安倍暴走政治から日本を守れ、命を守れ。みなさん、ともにがんばりましょう」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」平成2015年9月12日より転載)