日本共産党の藤野保史衆院議員は9月9日、台風18号が接近するなか、北陸電力志賀(しか)原発(石川県志賀町)の周辺断層を調査しました。立石雅昭新潟大学名誉教授、原発問題住民運動石川県センター(原発センター)の児玉一八事務局長らが同行しました。
原発敷地の西方海岸にある断層群を回り、地震によって隆起した証しとなる海食くぼみ、ヤッコカンザシの化石の分布などを視察。機具岩(はたごいわ)付近では、「ここ1000年の間に少なくとも3回、能登半島地震規模(M6・9)の地震に伴って隆起した」証しとなる、ヤッコカンザシの化石などを確認しました。
視察後、羽咋(はくい)市で原発センターの党議員や住民らと意見交換しました。
原発センターは独自に断層調査を行い、活断層を示す証拠などを発見し、北陸電力や原子力規制委員会に再調査を要望してきました。藤野議員は、「現地を視察し、改めて志賀原発が危険な場所に立地していることが分かった。再稼働などもってのほか、廃炉しかない」と述べました。
原発炉心から600メートルに在住する男性(63)は「原発センターの調査結果を広く知らせ廃炉へ追い込みたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2015年9月11日より転載)