東京電力は9月7日、福島第1原発で外洋に直接通じる排水路から、放射性物質に汚染された水が流出したと発表しました。流出は8月27日以来で6回目。東電は8月28日に高さ70センチのせきを85センチにかさ上げしていました。
東電によると、流出は7日午前2時55分から同4時すぎまで続きました。流出量は不明ですが、この排水路で午前7時27分に採取した水からは、セシウム134、137がそれぞれ1リットル当たり100ベクレル、同410ベクレル、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が同650ベクレル検出されました。
排水路の水は、港湾内に流れる別の排水路にポンプで移される仕組みです。くみ上げ用のポンプ8台は午前2時51分からフル稼働していたものの、強い雨の影響でくみ上げが間に合いませんでした。
東電は排水路の出口を港湾内に付け替える工事を進めており、年度内に完了する予定。
(「しんぶん赤旗」2015年9月8日より転載)