8月に再稼働が強行された、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の要援護者の避難計画をめぐって、原発ゼロを目指す鹿児島県民の会は31日、県に対し、実効性のある避難計画を直ちに策定するとともに、九電に再稼動停止を要請するよう申し入れました。
申し入れでは、要援護者の避難計画の問題点を、病院や施設の入所者のバスの確保や避難経路、避難先の受け入れ態勢、3歳未満の乳幼児の安定ヨウ素剤の保管場所など10項目にわたり指摘し、県の見解を問いました。
日本共産党の井上かつひろ薩摩川内市議は「体の不自由な人、重度な障害がある人は、移動させることだけでも困難。現在の避難計画では住民の安全は守れない」と指摘しました。
日本共産党のまつざき真琴県議は、住民から避難計画に対し不安や疑問の声が寄せられていることについて、「避難する住民が理解していなければ、安全な避難を行うことはできない。再稼働が行われた今、県が住民に説明する機会を早急に設けてほしい」と要望しました。
川内1号機 フル稼働に
九州電力は8月31日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で原子炉の熱出力が最大となるフル稼働状態になったと明らかにしました。
川内1号機は29日に発電の出力が89万キロワットとなり、100%に達していました。
九電は11日、川内1号機で原子炉の核分裂反応を抑える制御棒を引き抜く起動作業を行い、再稼働させました。14日には発電と送電を開始していました。
その後、発生させた蒸気を冷やして水に戻す設備である復水器で冷却用細管が損傷するトラブルが判明。細管内の海水が漏れたため、細管に栓をしました。
原子力規制委員会による検査は続いており、検査が終了した段階で営業運転に移行するとしています。
(「しんぶん赤旗」2015年9月1日より転載)