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放射線が影響か・・避難区域のモミの木の成長

 放射線医学総合研究所は8月28日、東京電力福島第1原発事故の避難指示区域に自生するモミの一部について、放射線の影響で成長が止まった可能性があると発表しました。検証を依頼した環境省は今後、再検証を検討します。避難指示区域の動植物の形態変化が見つかったのは初めて。

 環境省によると、放射線線が最も高い福島県大熊、浪江両町の「帰還困難区域」で昨年12月、主幹の成長が止まっているモミが多数見つかりました。3地点で計441本を調べたところ、空間放射線量が高い地点の順に98、44、27%の出現率でした。

 変化は12年以降に多く発生じ、14年には減少していました。比較のため茨城県で実施した118本の調査では、6%の出現率だったといいます。

 放医研によると、モミなどの針葉樹は放射線の影響を受けやすいほか、風害や食害などによっても形態変化が起きるといいます。

(「しんぶん赤旗」2015年8月30日より転載)

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