福島で共産党国会議員調査団懇談
日本共産党国会議員調査団は8月9日、福島県いわき市内の仮設住宅集会所で、東京電力福島第1原発事故による避難指示が9月5日に解除される楢葉町の住民と懇談しました。同町の避難指示解除は行政機能、住民全体が避難した自治体で初めてとなります。
楢葉町住民9人から、▽危険地域で家は壊さなくてはいけないが復興住宅もできてないのに行く場所がない▽農業の町なのに森林除染がされていない▽水源のダム湖の底に高濃度セシウムがあるのに政府は絶対安全というが信用できない▽理容室を再開したいが道具を全部買いそろえなければならないなど、帰れる条件が整わない状況での帰還決定は順序が逆ではないかという意見が続きました。福島第1原発事故が収束しないことへの不安、川内(せんだい)原発再稼働への批判が出ました。
楢葉町で障害者施設を運営する早川千枝子さん(72)は障害者と高齢者を支える施設として再生したいが、それを支える制度も財源もないと話しました。
高橋千鶴子衆院議員が「一律の避難指示解除はおかしい。帰る人も帰らない人も納得して進んでいける支援のあり方が必要。皆さんと力を合わせ国会でも取り上げて実現させたい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2015年8月10日より転載)