九州電力が8月11日にも川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を狙うもと、「川内原発再稼働阻止!大集会」が9日、開かれました。35度を超える猛暑の中、同原発に隣接する久見崎海岸の会場では、約2000人が「民意を無視した再稼働をやめろ!」と抗議の声を上げました。
主催者を代表して基調報告した男性は、同原発の1号機は運転開始から30年を超えてボロボロだと指摘。「九電が再稼働するというのなら、徹底して魂を込めてたたかおう」と訴えました。
薩摩川内市在住の女性(66)は、「全国の皆さんの連帯に感謝しています」と述べ、「再稼働に反対する市民の民意は、全く政治に反映されていません」と怒りをあらわにしました。
周辺自治体の住民からは、住民説明会が開かれていないことや避難計画の欠陥を批判する発言も相次ぎました。
集会後、参加者は同原発の正面ゲート前までパレードし、「再稼働の強行を許さないぞ」と怒りのこぶしを突きつけました。
集会とパレードには、日本共産党の田村貴昭衆院議員と、いせだ良子参院比例候補が参加しました。
「原発事故を二度と繰り返させない」との思いで参加した福島県農民連の根本敬会長は、「全国の原発を再稼働させる突破口であり、絶対に止めなければならない」と決意を込めました。
(「しんぶん赤旗」2015年8月10日より転載)