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川内再稼働 中止迫る・・九電に住民 説明会を要求

(写真)交渉終了後、「川内原発再稼働は中止を」と九電本店に向かってシュプレヒコールする人たち=8月3日、福岡市中央区
(写真)交渉終了後、「川内原発再稼働は中止を」と九電本店に向かってシュプレヒコールする人たち=8月3日、福岡市中央区

 九州電力が川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働を8月10日にも強行しようと狙う中、「さよなら原発! 九州実行委員会」は3日、福岡市の九電本店を訪れ、公開質問状をもとに、再稼働中止と原発事業からの撤退を迫りました。

 公開質問状は、鹿児島・熊本・宮崎県の10市町議会が、再稼働に対する住民の不安に応え、意見書を決議して求めている住民説明会を拒否する理由などについて説明を要求。九電側は「お客様一人ひとりと顔を突き合わせた説明を続けている」と居直り、改めて住民説明会の開催予定はないと回答しました。

 川内原発再稼働を認可した原子力規制委員会の審査に異議申し立てをしている総代の一人、北岡逸人さん(47)は「住民説明会開催に応じるなど、少しでも住民の納得を得られる手続きを踏まえた方が、企業イメージの観点から、将来的な経営についてもプラスになるはずだ。再稼働を遅らせることも可能と認めながら、なぜこの時期に急ぐのか」と追及。九電側は「原子力を失うわけにはいかない」と繰り返すのみで、まともに答えませんでした。

 万一、過酷事故が発生した場合の損害賠償額の規模についても、九電は、具体的な数字を算出していないと回答。北岡さんは「普通に競争相手のある企業であれば当然やるべきことを九電はやっておらず、まるでばくちをやるかのよう。原発依存症というか、正常じゃない可能性のある企業に危険な原発を持たせることの怖さを改めて感じた」と批判しました。

(「しんぶん赤旗」2015年8月4日より転載)

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