九州電力が再稼働の準備を進める川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の高経年化(老朽化)対策を審査する原子力規制委員会の審査会合が7月13日に行われました。3日に提出された九電の補正申請に対する初めての公開審査。1号機について原子力規制庁は、“一通りの説明、議論をした”などと、今後、非公開のヒアリングを中心に審査を進める予定です。
1号機は、昨年7月に運転開始から30年を迎えました。しかし、運転を前提とした老朽化対策などの審査は、新規制基準の適合性審査で工事計画の認可を受けてから実施することになっていました。九電は、今年3月に工事計画の認可を受け、今月3日に高経年化評価の補正を提出しました。
規制委は、30年を経過する前に保安規定変更申請を受け付けたので、法的要求は満たしていると説明。しかし、市民団体などは、老朽化対策の審査が終わるまで再稼働をさせないよう求めています。
伊方原発「適合」・・あすにも審査書
原子力規制委員会は7月13日、四国電力伊方(いかた)原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働の前提条件となる原発の規制基準に「適合」したとする審査書を15日にも決定することを明らかにしました。
規制委は5月20日に審査書案を取りまとめ、30日間の意見募集を実施。約3500件の意見が寄せられました。
(「しんぶん赤旗」2015年7月14日より転載)