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美浜原発 評価書案の「活断層でない」に修正要求相次ぐ・・「活断層ではないという結論が独り歩き」している

 関西電力美浜原発(福井県美浜町)の原子炉直下などを通る敷地内の断層について、原子力規制委員会の専門家チームが“活断層ではない可能性が高い”とする評価書案を第三者の視点から確認するため、他の専門家の意見を聞く規制委会合が(2015年7月)2日、開かれました。

 評価書案が、留保条件をつけているにもかかわらず“活断層ではない可能性が高い”と結論付けていることに対し、修正を求める意見が相次ぎ、表現を再考します。意見を反映したものは規制委に報告されます。

 産業技術総合研究所の重松紀生・主任研究員は「結論に至る決定的な証拠・議論がないまま、事業者の見解を受け入れた印象を受ける」と述べ、地質構造の発達史について議論がされていないと指摘。

 粟田泰夫・同上席主任研究員は、敷地の東約1キロ地点の活断層「白木(しらき)−−丹生(にゅう)」断層と敷地内断層との関係が「不明瞭だ」とし、活断層を否定する根拠に疑問を呈しました。欠席した専門家から「留保条件が未確認のまま、活断層ではないという結論が独り歩きする」との懸念や、関電のデータが不足しているとの指摘がありました。

(「しんぶん赤旗」2015年7月3日より転載)

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