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原発労働者の実態深刻・・「全国連絡会」が学習会開く

防護服などを示して、福島第1原発で働く労働者の実態を話す渡辺博之市議=6月30日、東京都文京区
防護服などを示して、福島第1原発で働く労働者の実態を話す渡辺博之市議=6月30日、東京都文京区

 原発をなくす全国連絡会は6月30日、東京都内で、「労働者から見た原発事故〜実態と改善の課題〜」と題して学習会を開きました。

 講師の日本共産党の福島県いわき市議、渡辺博之さんが、東京電力福島第1原発で作業員が死亡する事故などが起きている現場の状況、危険手当末払いの問題などについて、1時間半語りました。

 第1原発の収束作業に従事する労働者のさまざまな相談活動を続けている渡辺さんは、寄せられた切実な声を詳しく報告。労働者が「最先端の技術を使うことが必要なのに、やっていることは戦争中の竹やり作戦と同じ」「たくさん被ばくした僕は、今後生きていく上で、健康への不安は消えることはないでしょう」と述べていることや、「危険手当さえ支払われず、ベテラン作業員が減り、素人化としていることも死亡事故の大きな原因の一つ。作業員の中には、工具の名前さえわからない人もいる」と告発していることも挙げ、待遇改善に立ちあがった労働者の運動などを紹介しました。

 渡辺さんは、労働者の仕事を確保し、生活や健康も保障させていく運動に取り組むことで「確実に事故を収束させ、周辺住民の安全を確保し、原発をなくす」ことにつながると述べ、労働者の運動への支援を訴えました。

(「しんぶん赤旗」2015年7月2日より転載)

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