東京電力は6月29日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内部の調査にむけた準備作業状況について明らかにしました。格納容器内部に通じる開口部の周辺で1時間当たり1000ミリシーベルトを超える高い放射線量が計測されたほか、開口部のフタ部分から何らかの物質が溶け出た跡が見つかりました。
東電によると、26日に遠隔操作ロボットを使って、映像と線量計によって状況を確認しました。13力所での線量測定では、同326ミリシーベルトから、計測器の限界を超える同1197ミリシーベルトという高い線量が計測されました。一方、映像からは、開口部のフタ部分から垂れ下がったものが見つかり、東電は内部の制御ケーブルなどが熱で溶けだしたものだとみています。
東電は、除染や溶融物の撤去方法などについて詳細調査を進め、遠隔装置で開口部に穴を開ける作業を実施したうえで8月に内部点検を実施する予定です。
(「しんぶん赤旗」2015年6月30日より転載)