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もんじゅ核燃 撤退こそ・・危険性と浪費指摘し畑野氏

(写真)質問する畑野君枝議員=6月5日、衆院文部科学委
(写真)質問する畑野君枝議員=6月5日、衆院文部科学委

 日本共産党の畑野君枝議員は5日の衆院文部科学委員会で、高速増殖炉型原発「もんじゅ」の廃炉、核燃料サイクルからの撤退決断を強く求めました。

 畑野氏は、政府によって「原子力機構改革」本部がなぜ設置されたのか質問。下村博文文科相は「もんじゅでトラブルが多すぎる」ことを挙げ、「周辺整備をして再稼働できるような状況」をつくるために改革を進めると答弁しました。

 「もんじゅ」は、1995年8月に送電を開始しましたが、同年12月にナトリウム漏えい火災事故を起こしました。2012年11月には必要な機器の点検が1万件近くも行われていなかったことが発覚。無期限停止に至りました。

 畑野氏は、もんじゅの保守・維持管理に膨大な経費がかかり、国民が負担していると指摘し、事業費の総額はいくらになるのかただしました。文科省の田中正朗研究開発局長は、建設・運転・維持管理の予算総額は約1兆200億円になると答弁しました。

 畑野氏は、もんじゅで冷却材のナトリウムが漏れると、福島第1原発事故より早く事態が進行する可能性があると指摘。「危険なプルトニウムを使う核燃料サイクル計画から撤退すべきだ」と強調しました。

(「しんぶん赤旗」2015年6月20日付けより転載)

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