東京電力は5月1日、福島第1原発で放射能汚染水を保管しているタンク一基で水たまりが見つかったと発表しました。東電は、タンク内の高濃度の汚染水が漏れたと推定しています。タンクはボルトで鋼板を締める簡易型で、2013年8月にも底部からの漏えいが判明しています。
東電によると、水たまりが見つかったのは2号機西側にあるタンク群の1基。1日午前9時半ごろパトロール中の作業員が発見しました。
水はせきの内側にとどまっており、外部への流出は確認されていないといいます。放射線量はベータ線で毎時70ミリシーベルト(5センチメートル離れた位置での70マイクロメートル線量当量率)でした。
このタンクには、ストロンチウム90などの濃度が高い汚染水が保管されています。タンクのどこから漏れたかは不明。東電は、中の汚染水を放射性物質吸着装置「ALPS」(アルプス)で優先的に処理する方針です。
(「しんぶん赤旗」2015年5月2日より転載)
廃棄物ドラム缶3本の底に穴・・原子力機構
日本原子力研究開発機構は5月1日、廃炉作業中の新型転換炉「ふげん」(福井県敦賀市)の廃棄物貯蔵庫で、低レベル放射性廃棄物を入れたドラム缶3本の底に穴が開いていたと発表しました。環境への影響はないといいます。原子力機構によると、ドラム缶は容量200リットルの鉄製で、アスファルトで固めた廃液が入っていました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月2日より転載)