原発事故に伴う除染で出た土壌を搬入するため福島県大熊、双葉両町に建設する中間貯蔵施設の予定地を、日本共産党の市田忠義副委員長・参院議員、島津幸広衆院議員が4月30日、視察しました。
いわぶち友参院比例予定候補、福島県の神山えつこ、あべ裕美子、宮川えみ子、長谷部あつし、宮本しづえの5県議が同行。その後、一行は同県いわき市内で同施設の地権者会の人たちと懇談しました。
国は、中間貯蔵施設での管理・保管の開始後30年以内に、県外で最終処分するとしています。地権者との交渉難航にもかかわらず、県内43市町村から汚染土壌や廃棄物を1年間試験輸送する計画。3月中旬から大熊、双葉両町、田村市から試験搬入が始まっています。
市田氏らは、環境省中間貯蔵施設浜通り事務所の藤塚哲朗所長の案内で、東京電力福島第1原発敷地周辺の予定地を視察。試験搬入された、汚染土壌の入った袋の積み上げが始まっている保管場などを見ました。
懇談では「30年中間貯蔵施設地権者会」の門馬幸治会長が「私たちは建設に反対なのではない。福島の復興のため必要な施設だと認識している。しかし、私たちの土地は先祖代々築きあげてきたものであり、地権者の声を聞かず、試験輸送も何の説明もなく始まっていることに怒りを覚える」と話しました。
市田氏は「原発事故は国と東電に責任があり、道理は皆さんにある。国会でも地元の声をもとに追及していきたい」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2015年5月2日より転載)