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エネルギー転換を議論・・経産省小

 2030年の電源構成(エネルギーミックス)を検討している経産省の長期エネルギー需給見通し小委員会第6回会合が4月10日、東京都内で聞かれました。

 今回のテーマは、エネルギーの効率的な利用。分散型エネルギーや、発電の際の排熱も利用する熱電併給システム(コジェネ)の導入例や課題などを事務局が報告しました。委員からは「省エネにつながるコジェネは導入目標を決め、産業、家庭への支援策を急ぐべきだ」「電源が大規模から分散型に変わっていくのは自然な流れ」など導入を後押しする発言が相次ぎました。

 柏木孝夫委員は、2030年時点のコジェネによる発電量が約1540億キロワット時と現状の3倍、総電力量の15%を占める、との見通しを示しました。

 「水力、地熱、石炭、原子力をベースロード電源とし、欧米並みの6割を確保する」と前回の事務局提案が改めて議論になり、高村ゆかり委員は「6割確保が国際水準というが、欧米では老朽原発の閉鎖と石炭規制により、いわゆる『ベースロード電源』は低減していく」とデータも添えて指摘しました。橘川武郎委員は「3・11を経て、エネルギー構造について発想の転換が必要。ここは2030年の話をする場」と述べました。坂根正弘委員長は「ベースロードと一口に言うが国によって違うのではないか」と発言しました。

(「しんぶん赤旗」2015年4月11日より転載)

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