「原発やめろ」「すべての原発再稼働反対」。ドラムのリズムに合わせ、力強いコールが響きます。首都圏反原発連合(反原連)は13日、140回目の首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発事故から4年たっても放射能汚染が深刻化するなか、原発再稼働に突き進む安倍晋三政権に、1300人(主催者発表)の参加者が抗議の声をあげました。
愛知県美浜町の女性(44)は初参加。「あんなひどい事故が起きたのに再稼働なんて信じられない」と憤ります。「何もできないことにうずうずしていて、ここにずっと来たかった。国民の声の力を感じながら、愛知で原発に反対と言っていた友人の分もコールしたい」
神奈川県逗子市から参加した57歳と54歳の夫妻は「再稼働にはとにかく反対。政府は日本を滅ぼす気か」と怒ります。初めて参加した幸恵さんは「政府が国民の声を無視し続けることに危機感を持っています。一人でも多くの人が意思表示をしなければと思って来ました」と話しました。
1年半ぶりに参加した埼玉県狭山市の男性会社員(50)は「きょうここで原発反対の思いを新たにして、また声を上げに来たい」と語りました。
吉良よし子議員も訴え
日本共産党の吉良よし子参院議員は13日、首相官邸前抗議に参加して、国会正門前でスピーチしました。
吉良議員は、福島第1原発で発生した放射性廃棄物を中間貯蔵施設へ搬入する作業が開始されたことにふれ、「原発を動かすだけで核のゴミは出続けます。処理の方法もわからないのに再稼働なんて許されません」と強調。「粘り強く声を上げ続けましょう」と呼びかけ「原発いらない」「再稼働 反対」とコールしました。
(しんぶん赤旗2015年3月14日付けより転載)