東京電力福島第1原発事故などの影響で工事が遅れていた常磐自動車道が3月1日、全線開通しました。事故により、南北に分断された原発周辺地域が高速道路で結ばれました。
開通したのは、最後の工事区間だった常磐富岡インターチェンジ(IC、福島県富岡町)─浪江IC(同県浪江町)間の計14・3キロ。うち8・8キロは放射線量が高く、原則立ち入り禁止の帰還困難区域。
東日本高速道路は、運転手への情報提供として、区間内に放射線量を測定するモニタリングポストを3ヵ所設置し、上下線計6ヵ所と両IC入り口の掲示板で線量を表示します。
(「しんぶん赤旗」2015年3月2日より転載)