数千ベクレル規模
原子力規制庁は2月22日、東京電力福島第1原発の排水溝に設置されている測定器で放射能濃度が高いことを示す警報が鳴ったと発表しました。排水に高濃度の汚染水が含まれていたとみられ、一部は港湾内に流出したと判断しました。原因は分かっていないといいます。
規制庁や東電によると、最初の警報は22日午前10時ごろ。その10分後にはさらに高濃度であることを示す警報が鳴りました。
同10時20分から50分にかけて計測された値では、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり5050〜7230ベクレル含まれていました。地下水を海に放出する「地下水バイパス」の運用で東電が定めた濃度基準値は同5ベクレル未満。
排水溝は港湾内につながっており、規制庁はゲートを閉じるよう指示したといいます。汚染水が貯蔵されているタンクからの漏えいなどは確認されておらず、東電が原因を調べています。
(「しんぶん赤旗」2015年2月23日より転載)