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大震災・原発事故4年 被災者の声・・ボランティアに涙 ローン重なり不安

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故からまもなく4年になります。被害の様相、復興の進捗(しんちょく)は地域により異なります。被災者の実情と思いを聞きました。


岩手・釜石

 岩手県釜石市は東日本大震災の死者・行方不明者は1000人を超えました。大槌町に隣接する鵜住居(うのすまい)地区は、釜石市の死者・行方不明者の半数以上が集中するなど大きな被害を受けました。

 鵜住居地区の箱崎町で暮らすAさん(76)とBさん(76)は、避難所で全国から支援を受けて、「自分も何かしたい」との思いを強く持ち、高台にある自宅も無事だったことから、炊き出しでボランティアに恩返しをしようと考えました。

 その時、支援物資を持ってきた日本共産党と偶然出会い、米の提供を受けました。おにぎりと、自宅の畑でとれた野菜でみそ汁をつくり、ボランティアで訪れた学生らに喜ばれました。130人分のカレーを作った日もありました。

 今でもボランティアで訪れた人たちが立ち寄り、泊まっていったりと、交流が続いています。昨年、Bさんが入院した際も、口伝えで知った学生らが見舞いに来ました。

 Bさんは「涙が出るくらいうれしかった。ボランティアで来てくれた人たちには本当に感謝しています」と目頭を熱くしました。

 仮設住宅で暮らす女性(82)も、震災支援以来の交流が続いています。

 新日本婦人の会で活動していた女性のもとに全国の新婦人が支援に訪れました。昨年末も長野県の支部からミニクリスマスツリーが贈られました。

 女性は「みんなのおかげで助かりました。今も支援があって助かっています」と寄せ書きや手紙を大切に保管しています。

 今年、災害公営住宅に入居予定の女性。自宅はローンが残っている状態で津波に流されました。震災後、ローンは息子が早期退職した退職金で支払いました。

 別の女性(68)は、今も震災前のローンを抱えています。自宅も車も失いましたが、自宅の補修をしたローンと車のローンに、震災後、新しく購入した車のローンも加わります。

 女性が入居する災害公営住宅が完成するまで、あと1年以上、仮設住宅での生活が続きます。「お金のこととか不安はありますが、早く公営住宅を建ててもらい、落ち着いて暮らしたいと思います」と話しました。

 (随時掲載)

(「しんぶん赤旗」2015年2月11日より転載)

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