日本共産党の紙智子参院議員は2月5日、福島県いわき市の県漁業協同組合連合会を訪れて野崎哲会長と懇談し、東京電力福島第1原発にたまった放射能汚染水問題などについて要望を聞きました。日本共産党の長谷部あつし県議らが同行し、県漁連の鈴木哲二専務が同席しました。
野崎会長は、福島第1原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」から地下水をくみ上げ、浄化後に海に放出する計画についての説明会が行われているが、不安が根強くあることを指摘。試験操業が3から57魚種まで拡大するなど「順調にきているだけに、また立ち止まることに困惑する雰囲気がある」と話しました。
さらに原子力規制委員長発言を批判し、「タンクで保管している高濃度汚染水を多核種除去設備(アルプス)で処理してもトリチウムは除去できない。海洋放出せず陸上保管してもらいたい」と述べました。
紙議員は「汚染水を海に流させないため、私たちもがんばる。事故収束を強く求めていく」と語りました。
この後、いわき市漁協の理事会に出席してあいさつ。矢吹正一組合長や理事たちから「原発敷地内でトラブルが続いていて不安だ。早く事故収束させてほしい」「漁業者を見捨てない対策をお願いしたい」と要望が出ました。原子力規制委員会への批判が相次ぎました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月7日より転載)