首都圏反原発連合(反原連)は2月6日、135回目の首相官邸前抗議行動を行いました。福島第1原発事故は収束どころか、放射能汚染などが深刻化するなか、原発再稼働に突き進む安倍晋三政権。厳しい寒さのなか、参加した1400人(主催者発表)は、「原発やめろ」「川内原発再稼働反対」と声をあげました。
今回で115回目の参加になるという東京都墨田区の男性(72)は「福島の原発事故で、岩手県一関市の実家にある田んぼが放射能で汚染され、1年間米が作れませんでした。あんな事故を起こしたのに、政府は再稼働ありきで反省が見られない。ここに来て反対の声をあげ続けるしかない」といいます。
千葉県浦安市から参加した男性(66)は「きちんとした避難計画もできていないのに再稼働しようとするのは無責任すぎる。今も福島では避難生活を強いられている人がたくさんいます。再稼働よりも事故の収束を最優先にしてほしい」。
東京都江東区の女性(79)は「実家は政府が原発建設を進めようとしている山口県上関町の近くです。瀬戸内海の対岸には伊方原発があり、再稼働されて事故が起きたら瀬戸内海は汚れてしまう。原発はどこにもいりません」と話しました。
藤野、吉良の両氏スピーチ
日本共産党の藤野保史衆院議員と吉良よし子参院議員は6日、首相官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
藤野氏は、安倍政権が原発事故の放射能被害による営業損害賠償の打ち切りを狙っていることを批判。「原発再稼働も福島の切り捨ても許さない」と訴えました。
吉良氏は、鹿児島で行われた川内原発再稼働に反対する行動に参加したことを報告。「再稼働は許さない。国会内外でがんばりましょう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月7日より転載)