今春にも再稼働が狙われる九州電力川内(せんだい)原発が立地する鹿児島県薩摩川内市で1月24日、「原発ゼロ」を求め毎週金曜日に行われている「金曜行動」の全国交流会が開かれました。かごしま反原発連合(岩井哲代表)が主催し、「全国の力を結集し、金曜行動の底力を見せよう」と決意を固め合いました。
火山物理学者の須藤靖明さんが講演し、原発の「火山リスク」について解説。噴火の動画や火砕流、火山灰の到達範囲を地図で示し、川内原発が過酷事故に至る危険性を説明しました。
活動報告では、参加者が「九電関連の業者など表だって声を上げられない人も多く、困難はあるが、行動を貫くことが大事」(薩摩川内市)、「知事の再稼働同意に『いても立ってもいられなかった』と(参加した)若いお母さんもいる」(同県霧島市)などと発言。県庁や電力会社本店、原発ゲートの前での集会、横断幕を掲げた行進「再稼働反対ウオーク」などの取り組みが紹介されました。
「再稼働阻止全国ネットワーク」の柳田真共同代表は「川内も、次に続く(関西電力)高浜(原発)も、再稼働は許さない。最大のヤマ場に来ており、一緒に盛り上げましょう」と呼びかけました。
東京から駆け付けた女性(67)=出版社社長=は「お互いの行動を知り、横につなげて、大きな再稼働阻止のエネルギーにしたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2015年1月25日より転載)