東京電力は3月27日、福島第1原発で汚染水の放射性物質を大幅に減らす装置「ALPS(アルプス)」の1系統(A系統)で白濁した水が確認され、処理を停止したと発表しました。この系統は25日に運転を再開したばかりでした。東電は3系統のうちC系統で処理を続けながら、詳しい原因を調べています。
東電によると、ALPSは汚染水に薬品を入れてごみなどを沈殿させて取り除いた後、ポンプで別の設備に水を送り、放射性物質をこし取る本格処理に移ります。27日午前10時半ごろ、作業員がこのポンプの出口部分の水を採取したところ、白く濁っていました。
ALPSは18日にB系統で放射性物質の除去性能が低下するトラブルが起き、いったん全3系統の運転を停止。24日にはA、C系統を再開しましたが、約6時間後にはタンクの水漏れが発覚し、2系統とも処理を止めて25日から再開していました。