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建屋カバー解体着手・・福島第1原発1号機 & 地下水バイパス ポンプに異物

 東京電力は10月22日午前、福島第1原発1号機原子炉建屋を覆うカバーの解体作業に着手しました。カバーを外したときに放射性物質を含む粉じんが舞い上がるのを防ぐため、まずは屋根に穴を開け、飛散防止剤を散布。12月初旬までに屋根の一部を取り外して内部の状況を確認、2016年9月までにカバーを解体し、がれき撤去作業を始める予定です。

 1号機は原発事故時の水素爆発で建屋などが吹き飛び、内部はがれきが散乱したままになっていました。廃炉に向け、がれきを撤去し、使用済み燃料プールにある核燃料の取り出し開始を目指します。

 東電によると、穴を開ける作業は、22日午前7時10分ごろ開始。アスベスト(石綿)の舞い上がり防止などに使用する飛散防止剤が入った小型タンクなどを大型クレーンで屋上までつり上げ、遠隔操作で作業に当たりました。4日間かけてカバーの屋根に30センチ四方の穴を48力所開け、飛散防止剤を内部に散布します。22日はうち8カ所を開け、計4000リットルの防止剤をまきました。

 他の工事と重なるため、約3ヵ月間は作業を中断し、来年3月から本格的な解体作業に入るといいます

 

藻のような異物 ポンプ清掃発表・・地下水バイパス計画

 東京電力は10月21日、福島第1原発の地下水バイパス計画の井戸の一つで、藻のような異物が大量にくみ上げられたため、ポンプの分解清掃を2週間程度かけて実施すると発表しました。当該井戸では、異物がくみ上げられた15日から原因調査のためにくみ上げを停止していました。

 東電は、異物について「微生物の繁殖により発生した」とみていますが、正体については調査中。当該のポンプでは9月中旬から流量が下がっていたといいます。

(「しんぶん赤旗」2014年10月23日より転載)

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